◆発祥
天慶8年(944年)、赤見村駒場坪字宮合山ふもと東ノ沢に面積2反1畝10歩の官有地があり、この境内地に藤原忠則公の帰依と宝徳比丘尊により、東西20間・南北21間の堂宇が建設され「本願庵」と称したのが、当山の開基始祖であり、後々法統脈々として相承してきた。
応永元年(1394年)山火事により450年の庵は焼失した。
その後再建されたが、再度兵火により焼失し庵は滅寺すと聞く。
◆本願寺に改称
財天賢了和尚により寬正7年(1466年)に開山とされる。曹洞宗 鳩峰山 本願寺と号す。
その名の由来は、鳩峰山のふもとに本願庵在りたるという伝承に因る。
本堂は二度の火災で焼失し、現在の本堂は寛政7年(1795年)に再興されたもの。
観音堂は安永9年(1787年)第12世慧旭栄和尚の代に建立された。
大正15年(1925年)19世大安法乗和尚により萱葺屋根の瓦葺改装に着工。観音堂は昭和7年屋根改修工事を行った。
太平洋戦争中は、観音堂・本堂は疎開者の居住所として利用された。
太平洋戦争終結により、日本国憲法・法人(寺院)規則が改正されたが、諸手続を怠ったため宗教法人格を剥奪抹消された。
◆現在の本願寺
昭和44年(1964年)ペット供養始まる。
昭和54年(1979年)壇信徒に呼びかけ本堂の屋根葺き替工事及び塁の総入れ替え等の一大工事行い昭和57年完成。また庫裏の改修工事も行った。
昭和54年(1979年)には愛犬猫観音の工事を行う
昭和58年12月宗教法人本願寺として登記を完了。
平成4年(1992年)に老朽化のした観音堂を解体、新築。